ユニットバス

DSC_0057

今回は、いつものユニットバスの施工よりも少し手間がかかりました。
と言うのは、通常ならユニットバスの施工後に浴室の壁を造作し、
洗面室の洗面台を採寸し、発注します。
約2週間後に納品され、設置するという流れになるのですが
先日の雪の影響によって洗面台の納品が1ヶ月近く遅れているため
洗面台を設置できず、先に、ユニットバスを造作することとなりました。
もちろん、空間の寸法をきちんと計算したうえでサイズを決めているので、
予定通りにぴったりと納まることが当然でもあるのですが、
今回設定した洗面台の長さは、洗面室に設置可能なぎりぎりのサイズ。

既存の壁が歪んでいたり、傾斜している場合は
それを補整するための余白が必要となり、寸法が狂ってしまいます。
壁の位置が想定より例え1㎝でも洗面室側にズレ込んでしまうだけで
洗面台が納まりきらなくなってしまう可能性があります。

つまり、限られた空間に最大限の洗面台とユニットバスを設置するために
私たちは数㎜単位にこだわりながら正確に発注と工事を
行う必要がありました。
洗面台の納品を待つことができれば、話は早いのですが
それでは完成が遅れ、お施主さまへご迷惑がかかってしまうため、
やはり納期待ちの間にも周囲の工事を進めなければなりません。

洗面台の納品が遅れただけで、とても神経を使いながら工事を行うことに
なってしまいました。

ユニットバスの施工前に、ミストサウナ用の配管も通しておきます。
こちらの住まいは、温水式床暖房を導入する予定ですが
同じボイラーを使って浴室を暖められるようにしました。
リフォームでは、こうした二次活用的な工夫をすることで
スペースの無駄をなくしたり、コストダウンを図ったりすることも
しばしばあります。

今回のように、限られた空間に無駄をつくらず、広さを確保することは、
リフォーム特有の課題ですが、
こうした緻密な工事を求められることによって、
技術の正確さや管理能力が磨かれているような気がします。

2014 3/20 3:16 Posted by NJ邸