ユニットバスの下から

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「二世帯住宅」「家族が多い」「2階にプライベートの空間をまとめたい」
さまざまな理由から、2階にお風呂を設けることがあります。

リフォームでは、工場でつくった床や壁、天井、浴槽などのパーツを現場で
組み立てていくユニットバスをよく採用しています。
冬場でも温かい床、ミスト機能、保温効果のある浴槽など、
各メーカーが競って優れた製品を次々に開発しているため
豊富な種類からお好きなタイプを選ぶことができますし、
寸法の制限にさえ注意すれば、コストを抑えながら
お施主さまのご希望に叶った浴室に仕上げられるからです。

さて、写真はユニットバスを下から撮影したものです。
梁の上に、ユニットバスが数本の脚で立っている状態ですが、
浴槽にお湯を張るとかなりの重量になることから、
しっかりとした補強が必要です。
もしユニットバスの脚を乗せる梁が足りない場合は、新たな梁を設けます。

しかし、1階用のユニットバスとは別に、階上用というものがあります。
こちらは付属の補強用の梁材を、既存の梁にひっかけるだけなので、
新たな梁は必要ありません。
わりと手軽に設置できるため、工期も短縮でき、施工側としても助かります。

各メーカーの企業努力により、ユニットバスは年々
機能・デザインともに多様化し続けているようです。
しかし、現場造りの浴室は、防水工事から排水設備、浴槽の配置、石・タイル貼りなど
職人さんによる現地施工のため、ユニットバスにはない趣を表現することができます。
ここが既製品にはない大きな魅力です。
機能性やデザイン性、コストや工期がそれぞれ異なりますので、
そのあたりも含めてデザイナーに相談し、
どのタイプにするか決めていくとよいでしょう。

2013 10/4 4:36 Posted by WI邸