カーペット施工

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先日、床暖房の施工が無事に終わり、本日はカーペットを敷きました。

カーペットの下地にベニヤ板を入れながら、
部屋ごとの段差をなくしていきます。
カーペットは下地に接着剤やモノボンド、または金具のピンで固定する方法が
ありますが、主流なのはカーペットをピンで固定する「グリッパー工法」。
床に直接接着する工法に比べると敷き替えが容易なので、
汚れが目立つような白いカーペットでも、多少は安心です。

まずはカーペットの下地として、床暖房を入れた部分を除いて合板を敷き、
床の隅に釘が上部に突き出た板(グリッパー)を打って
そこにカーペットを引っ掛け、引っ張りながら、
表面にシワが入らないように張っていきます。
カーペットが床と巾木の隙間に巻き込まれていくようなイメージで
つなぎ目がなくフラットで、とてもキレイです。
置き敷きのカーペットに比べて見た目が美しいだけでなく、
下地のフェルトのお陰で弾力性が高く、歩き心地も抜群。
「硬いフローリングは足が疲れる」という方であれば、
弾力性の高い敷き込みのカーペットがおすすめです。

また、カーペットの施工で注意したいのは、汚れ。
クロス貼りの途中で汚してしまわないよう、完成直前に施工します。
巾木を塗装し、クロスを貼った最後の段階でカーペットを張れば、
文字通りのシミ1つない状態で、お客さまに引き渡すことができるからです。

床がフローリングやタイルなら、万が一ホコリが付いても
お引き渡し前のクリーニングで拭き取り掃除を行い、
キレイな状態でお施主さまに引き渡すことが可能。
そのため、必ずしも床の施工が最後になるとは限りませんが
汚れだけじゃなく、傷を予防することを考えると、
どのような床材でも、最後に張るようにしたほうがよいかもしれません。
せっかくキレイに仕上がったカーペットですから、
できるだけ汚さないように、使っていただけたら嬉しいです。

いよいよ完成間近。
気を引き締めて仕上げに入りたいと思います。

2014 12/1 11:49 Posted by MZ邸

カーペットの床暖房

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クラフトのリフォーム・リノベーションでも人気の床材の1つ、
無垢フローリング。
自然素材らしい重厚感と趣があり、夏はひやりとして心地がよいため、
新聞を片手にゴロリと寝そべっていると、なかなか快適です。
しかし、真冬はとてもじゃないけど素足では歩けないほど、冷え込みます。
靴下やスリッパを履いていても、なんだか身体の芯から冷やされるみたいで
僕でもちょっと辛いくらい。
ご年配の方は、もっとこたえるのではないでしょうか。
そのため、クラフトでは床暖房を入れることをお勧めしており、
これなら寒さを気にせず、お好みの床材を使っていただくことができます。
心地よさのためには、見た目と快適性、どちらも重視したいものです。

今回は、カーペットの下に床暖房を入れることになりました。
カーペットはフローリングやタイルほど冷えることはありませんが、
足元が冷たいことには変わりがありません。
床暖房の伝導率は、フローリングなどに比べて下がりますが、
あるのとないのでは、過ごしやすさは大違い。
カーペットのふわりと柔らかな足ざわりも魅力です。
それなら「ホットカーペットでいいんじゃない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、
見た目に歴然とした違いがあります。
床暖房も含め、壁際までカーペットを壁際まで敷き詰めるため
表面につなぎ目や凹凸が出ず、どこから見てもフラットな仕上がり。
ただし通常は、カーペットの下地としてフェルトを敷きますが、
床暖房の場合、カーペットに厚みがあるほど伝導率が下がってしまうため
敷かないことになります。
その分、多少クッション性が損なわれてしまうものの、生活の上では
それほど気にならず、心地よさを実感できるはずです。

床暖房の施工が無事に終わりました。
いよいよ来週、カーペットを敷いていきます。

2014 11/29 11:47 Posted by MZ邸

木目調のタイルを施工

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マンションの管理規約によっては、
階下に音が響きやすいフローリングの使用が禁止されています。
特に、タワーマンションやヴィンテージマンションはこのようなケースが多く、
フローリングやタイルを使用したい方は、
マンションの購入前に、きちんと管理組合へ確認したほうがよいでしょう。

こちらのお住まいもその1つで、フローリングの使用が禁止されていました。
そこで、水まわり以外の生活スペースは、廊下を含めて
カーペットで統一することに。
しかし、住まいのどこかにフローリングを使いたい、と考えていた
お施主さまは、洗面室に木目調のタイルを貼ることをご希望。
そこで、乱貼りのように目地をズラして貼っていくことで
洗面室のような限られた空間にリズムを生み出しました。
白い壁と天井でまとめた空間に、タイルの木目模様や、
やさしい色合いが引き立ち、普通の無地のタイルよりもあたたかさを
感じられるように。
これから白い目地を入れるため、よりさわやかな印象になるはずです。
もちろん水掃けがよく、フローリングに比べると掃除が手軽なこともメリット。

最近では、さまざまなデザインや質感のタイルが販売されおり、
現場の私たちが「ほおー」と唸ってしまうような、珍しい商品も少なくありません。
初めて使う商品は、デザイナーと私たち施工担当がしっかりと打合せを行い、
下地や割付けなどを慎重に検討していきます。
最近、クラフトの施工現場で使うことが多くなっているのは、
歪んだ表面がレトロなサブウェイタイルや、アンティーク煉瓦のタイル、
そして色落ちしたテラコッタタイルなど。
“リフォーム”や“リノベーション”が定着し、ラフなテイストを好むお客さまが増えたため、
それを演出できるこのようなタイルを空間のアクセントとして
使用するケースが多くなりました。
その時に大切にしたいのは、タイルの貼り方、目地の色、割り付け。
例えば馬目地と芋目地では印象が変わりますし、
目地の色によってはタイルのインパクトが強くなったり、弱くなったり。
アンティーク煉瓦のように、ひとつひとつの色味や欠け方が異なる場合は
配色バランスを考える必要もあります。
デザイナーから貼り方の指示がくる場合もあれば、
現場でタイル職人さんと話し合いながら決めていく場合も。
同じタイルでも貼り方・目地の種類によって壁や床の表情が変わってくるため
どれを使うかよりも、“どう施工するか”が大切です。

2014 11/21 11:43 Posted by MZ邸

自然素材のルナファーザー

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壁や天井にルナファーザーという壁紙を張っています。
ルナファーザーとは、環境保護先進国のドイツによって開発された塗装下地壁紙です。
一般的なクロスだと、汚れや傷ができると張り替える必要がありますが
こちらは上から新しく塗り重ねるだけでOK。
クロスのように廃材が出ず、地球にも優しい建材として
ヨーロッパでは100年も前から使われているそうです。

人気の理由は他にもあります。
木と木の間に木片をすき込んだ多層抄合(すきあわせ)紙でつくられていて、
呼吸する壁紙と呼ばれており、室内の結露やカビを防ぎます。
化学物質を一切使用せず、身体に害のある物質を発生しないため
小さなお子さまがいらっしゃるご家庭や、
自然素材にこだわる方から、少しずつお問合せをいただくようになりました。

表面に凹凸があることも特徴で、塗装すると光の陰影がとてもキレイです。
普通の塗装よりもやわらかく、クロスよりも表情豊か。
ちょっと汚してしまったら濡れた雑巾で拭き取ればいいし、
傷が付いてしまったら、同じ色の塗料で簡単にタッチアップできるなど
メンテナンスが手軽なのも嬉しいですね。

ちなみに、ドイツがなぜ環境保護先進国なのか? と気になって調べてみると
ドイツ人の民族性にも少し関係がありそうです。
18世紀にイギリスで起こった産業革命は、ドイツの産業界にも大きな革命をもたらしました。
ハイスペースで工業化が進み、イギリスに拮抗する産業大国となったドイツ。
みんなは躍起になって化学や軍事の発展に取り組んでいたのですが、
そこはドイツの偉い学者さん。
「このままではドイツの自然が失われてしまう」と警鐘を鳴らし、
元来“先を考えて行動する”という気質を持つドイツ国民は、それに大きく共感。
この頃から国民全体の環境意識が高まったとされています。
18世紀も昔から環境保護を考えていたドイツには、頭が下がりますね。
しかし、19世紀中ばの明治維新以降にやっと開国した日本ですから、
当時、ヨーロッパの工業化などはどこ吹く風、というより情報が届かず、
日本らしいエコライフをのんびりと送っていたのではないでしょうか。

またドイツには節約家が多く、デパートの袋はもちろん包装紙なども
再利用する方が多いそうです。
こちらは、日本の「モッタイナイ精神」に通じるところがあり、
日本の堅実な奥さまも実行していそうで、親しみを感じますね。
真面目で堅実で、キレイ好き。
ドイツ人と日本人には共通点が多く、
ドイツ発祥のエコ素材が日本で支持されている理由に、何だか納得です。

2014 10/28 10:21 Posted by MZ邸